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Las Vegas

(11.08日記より)

111704 Desert

ラスベガスから帰ってきた。本来は1泊の予定だったのに、試作品のトラブルで帰りを1日延期し、ラスベガスで2泊となった。

トラブルが発生した試作品は、今回のビジネスショウのために大急ぎで間に合わせた製品だった。試作品は思うように動作せず、エラーが多発。こんなとき一番冷や汗をかくのは僕だ。触ったことのない製品でも、なにがなんでも直さなければならない。急いで工場の設計者に電話して対応。2時間かけて機械を解体し、動作しないベルトを発見した。原因はベルトに金属プレートが接触していたため、プーリーが動作しなかった。設計不良だった。プレートをペンチでひん曲げるが直らない。結局プレートを取り付けるネジを一個外して、無理やりスペースを空けた。応急処置をした。

■ 元商社マンK取締役は”ハズレ”か?

111704 Strip Las Vegas

4大商社(M社)の元商社マンだったK取締役と一緒にラスベガスでドライブした。K取締役がうちの会社に入社したのは約3ヶ月前。M社出身の社長が当時の部下だったK取締役を引き抜いた。社長がM社から引き抜いた役員はK取締役を含め4人目となるが、その前の3人は3年から4年で辞めさせられた。うちの社長は人を引き抜いては仕事でできなさに文句をいい辞めさせる。結果的にみると、社長は人を見る目がないのだ。

今回のK取締役も”ハズレ”ではないかと感じたのは、ラスベガスをドライブでの彼との会話からだった。みんなで夕食を食べたあと、K取締役と製造副部長、貿易の4人で、夜のラスベガスのメイン通り(ストリップ)をドライブした。

トレジャーアイランドで、タイミングよく海賊船のショーがやっていて、花火が上がった。僕は「お~」と声を上げて見上げていたが、K取締役は「あんなものちっとも面白くないじゃないか」と言う。その後もベラッジオ、パリス、アラジン、ルクソールとラスベガスを代表するホテルを通るが、「まあ、こんなもんでしょ」というつまらない反応だ。

最後にカジノをするため、水の都をテーマにしたベネチアンに入った。K取締役はルーレットで70ドル負けた後(たった10分)、最後に「ゴンドラが浮かぶ運河を見に行こう」とみんなを誘った。「運河なんか見たってしょうがないよ。」とK取締役。世界でも最高レベルと思えるこのホテルのこだわりを見てもらいたかったのに、K取締役は自ら感動は遮断しているように思えた。

新しい町や土地に行くと、それぞれの感動はあるはずだ。田舎だろうが、都会だろうが、それぞれの土地には、文化・気候・ビジネスが影響した個性が表れてくる。ラスベガスでも同じことが言える。この砂漠のど真ん中に、「遊び」を提供するアミューズメントパークを作り上げた。ギャンブルだけでなく、家族で楽しめるショウや遊園地などを提供し、世界中から人を魅了する都市となった。

K取締役は人を魅了するためのビジネス的なこだわりや工夫を見ようとはしなかった。「こんなもんでしょ」という発言は、初めて訪問するラスベガスを「こんなもんでしょ」という彼の発言は、世界中を駆け巡った商社マンの言葉とは思えなかった。美術でたとえると、ピカソの絵を観て「こんな絵自分でも描けるよ」という小学生レベルの発言だ。

K取締役が経験した面白い話を聞けると楽しみにしていたのに、かなり期待はずれだった。今回も社長はハズレを引いたのか。。。今後、彼の腕前に注目したい。

■ ラスベガスヒルトン エルビス銅像

111704 Elvis Statue

今回泊まったホテルは、ラスベガスヒルトン。エルビスプレスリーがナイトショーをやっていた老舗ホテルだ。写真はヒルトンのロビーにあるエルビスの銅像だったが、太ってからのエルビスでなんとなくブサイクだった。

ちなみにエルビスは1969年から76年までヒルトンで歌い続けた。8年間・800回の公演で、延べ250万人の観客がエルビスのショウをみた。すべてのショウは完売で、当時ラスベガスで最も人気のあるショウだった。



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